日本人の9割がストレートネックの兆候
近年「スマホ首」という言葉をよく耳にするようになりました。
スマホ首とはスマートフォンやPCが原因で起こる首や肩の痛みやしびれが起こった状態のことで
正式には「ストレートネック」といわれる症状の1つです。
不調の原因ストレートネックとは何なのか?
ストレートネックとは
ストレートネックとは、ゆるやかにカーブしているはずの頸椎(首の骨)が
首を前に出した姿勢を続けたことによってまっすぐになってしまった状態です。
日本人にストレートネックが多い理由は?
日本人は農耕民族であり、おじぎの文化も深く根づいているため、前傾姿勢になりがち。
現代社会では、パソコンやスマートフォン、携帯電話をよく使うことで
どうしても首を前に出す前傾姿勢を取るようになり
ストレートネックの増加が助長されたと言われています。
ストレートネックのセルフチェック法
壁を背にして「気をつけ」の姿勢をしてみましょう。
後頭部、肩甲骨、お尻、かかとの4ヵ所が特に意識しなくても自然と壁につけば
頸椎は正常な状態です。
後頭部が壁につかなかったり、意識的に首を後ろに倒さないとつかない場合は
ストレートネックの可能性が非常に高いといえます。
ストレートネックが招く様々な不調
なぜストレートネックになるとよくないのでしょうか。
ストレートネックになると、体の約10%もある頭の重みが頸椎にまともにかかり
首周りにある筋肉や神経にも大きな負担を与えます。
首周りへの負担は、筋肉の疲労となり、首や肩のこりとして感じられます。
たかが首こりや肩こり、と思うかもしれません。
しかし、放っておけば、セキをしただけでも首に痛みが走るような状態になることもあるので
注意が必要です。
また、頭の重みで頸椎の関節と関節のすき間が縮まってしまうと
そこに存在する多くの神経が圧迫され、不快な症状が出てきます。
例えば、頸椎の上のほうが圧迫されると、耳鳴りやめまい
頭痛、自律神経失調症などにつながります。
また、頭の重みで頸椎の関節と関節のすき間が縮まってしまうと
そこに存在する多くの神経が圧迫され、不快な症状が出てきます。
また、頸椎の下のほうが圧迫されると、首や肩のこり、手・腕のしびれが現れやすくなります。
さらに、頸椎と頸椎の間にある椎間板が圧迫されて突き出し
いわゆる「首のヘルニア」になるケースもよく見られます。
ストレートネックは女性や子どもの方がなりやすい?
なお、ストレートネックは男性よりも、女性や子どもに多く見られます。
おそらくそれは、関節が男性に比べて柔らかいため
骨格に悪いクセがつきやすいからだと思われます。
一方、男性は元来、ストレートネックになりにくいものの、異常を感じたときには
かなり状態が悪化している場合が多くあります。