コラム

むくみの仕組みと原因


▶︎▶︎▶︎むくみの仕組み
むくみは、血液やリンパ液の流れが妨害されることによって起こる仕組みです。
人間の体内には、動脈と静脈、リンパ管が全身を巡っています。
心臓から送り出された血液は、動脈を通って体の細部まで行き渡り、
血液の血しょう成分が、細胞間液という液体となって各細胞に酸素や栄養を届けます。
酸素や栄養を届けた血しょう成分は、今度は二酸化炭素や老廃物を回収し、
再び血液の血しょう成分となって静脈やリンパ管を通って心臓に戻ります。
このときに静脈が正常に働いていないと、リンパ管に送られる細胞液の量が増えてしまうのです。
静脈が詰まったり、リンパ液がスムーズに流れなかったりする状態では、細胞間液は血管に戻らずに、
細胞と細胞の間に余分な水分としてたまってしまうことが、むくみが起こる理由です。

▶︎▶︎▶︎むくみの主な原因とむくみやすい人
・塩分の過剰摂取
塩分は体内でナトリウムとなり、体内の塩分濃度を正常にするため、水分を多く取り込もうとします。
その結果、血管内の水分量が増え、圧力が上がり水分が染みだしてむくみとなります。

・運動・睡眠不足
筋肉量は血液ポンプの役割をしています。
運動不足で筋肉量が低下すると血液をスムーズに心臓に戻せなくなるためむくみの原因の1つとなることも。
また、睡眠不足では自律神経が休まらず、血管が収縮している時間が長くなってしまうため、血流が滞りむくみが起きてしまいます。

・長時間座りっぱなし・立ちっぱなし
血液は重力によって脚など下のほうにたまりやすくなっています。
長時間同じ姿勢をとると、心臓から離れた部位ほど筋肉によるポンプ作用が低下する傾向にあるため、血流が滞りやすくなります。

・冷え性
内臓の温度が低下していると冷え症となります。
自律神経が乱れ、血管が収縮する時間が長くなり、むくみが起こる原因となります。

・ストレス
ストレスがかかるとコルチゾールという成分の分泌が増大します。
コルチゾールが増えると、水分をうまく排泄しづらくなり、体内に水分が滞りやすくなります。

・疲労による代謝低下
疲労などで代謝が低下すると、血行が滞りむくみやすくなります。
また、疲労物質がたまると血液が酸素不足となり、それを解消するため血管を広げようとして水分が染み出しやすくなります。